課題と吃音と僕と。

吃音大学生のひとりごと日記。

キッチンで見た景色(注カフェ⑦)

接客が終わってから、交代でキッチン担当になりました。

そこでせっせと注文されたドリンクを作りながら、周りを見てみると、さっき接客をしているときには見えなかった景色が広がっていました。

受付や接客を頑張るスタッフたち、楽しそうにお話をするお客さん、取材を受けている方たち、みなさんが笑顔でいらっしゃっていました。

このとき、このカフェに参加して、挑戦してみて本当に良かったなと思いました。

自分たちの活動によって、お客さんが楽しそうにしてくれる。それを見て僕たちも幸せになる。そんな好循環が起きていました。

 

営業も終わり、個人取材になったとき、僕は自分が今思っていることをできるだけ多く語りました。(これも話せていればなという後悔は少しありますが。笑)

 

自分に自信をつけるためにこのカフェに応募したこと。学生時代につらい思いをしたこと。アルバイトを吃音を理由にして逃げてきたこと。たくさんの吃音者と関わるうちに心情の変化があったこと。

 

他のスタッフと違ってまだ明確な夢は無いけれど、でも無いなりに今考えていることを話していきました。

流石にカメラの前ではド緊張で喋っていましたけどね。笑(その瞬間が吃音の悪さがピークでした。)

 

取材のあとの片付けの時間。僕はただならぬ満足感を感じていました。

それと同時に、たった二時間という営業時間が夢のようで、あっという間に過ぎ去っていき、まだまだやっていたいという気持ちが終わっていくごとにどんどん大きくなっていっていました。

 

ここまでの満足感と寂寥感が出てきた日はそうそうありませんでした。

それくらい心からやってよかったなと思っていました。