課題と吃音と僕と。

吃音大学生のひとりごと日記。

ここに居れる意味を感じながら(注カフェ⑥)

ついにその瞬間がやって来ました。

応募した年末から準備をしてきて、ようやく迎えた運命の二時間。

スタッフそれぞれが自分なりにこの空間にいる意味を改めて感じながら、始まっていきました。

 

僕の担当ブースは、注文カウンターでした。

The接客業ともいえる注文カウンター。アルコール消毒を促して、欲しいメニューを聞いて、名前を聞いて。

どれも大変で、ひたすら忙しくて。でも本当に楽しい時間を過ごしました。

 

最初に対応したのは男性の方でした。自身も吃音者ということで、共感できるようなお話もできて、充実な時間が過ごせました。

その次は親子連れでした。息子さんが吃音者らしく、小学校でのことや僕なりに親御さんに動いて欲しいことなどを話しました。

その後も、接客で色々な方と交流をしていきました。

家族連れ、友達と、学校の先生、もちろん一人でも。

やはり吃音者が多く、日頃の悩みや共感できること、このイベントの話など、多くの年齢層の方とお話していきました。

 

接客してる側で見ていて、吃音当事者以外の方(当事者の付き添いで)がお越しくださっていることが多く、受け入れてくれる理解者がこんなに多いんだなと心が温かくなりました。

ご家族はもちろんのこと、友達が理解してくれている。それだけですごくいいなと思いました。

僕自身、初めて両親に言ったのが大学生になってからで、それまでずっと一人で悩んでくる人生を送りました。

辛いことがあっても一人で悩まなければいけない。そんなことが多くあった僕にとって、理解者がいるということはすごく助かることでした。

 

接客をして、吃音にまつわるクイズをやって、他愛もない話から吃音に関する話までして、楽しい時間を過ごしました。

楽しくて吃音を忘れてほどんど吃らなかったほどでした。

 

お客さんもスタッフも自然と